カスタムネットワークRTKとiPhoneテザリング

多分ご存知だと思いますが、iPhoneのテザリングって通信しまくる子機の場合は問題ないものの、たまにしか通信しない子機の場合は、1分45秒ほどでブロードキャストを切ってしまいます。

イチミルなどのサービスがどのくらいの頻度で通信しているか明確には調査していませんが、そう頻繁に通信していないはずなので、アップリンクが切れてしまっているタイミングでRTKのシステム側がデータの要求をしてもFIXできない可能性があります。

稀な現象ではあるけれど、実際にアップリンクが切れている事を気にしないままInspire3で自動航行ルートを実行しようとして、大きくルートを外れたことがありまして、慌ててATTIモードに入れて解除しましたが、位置固定が無いモードに入るので、飛行速度が早かったり強風時などでは危ういリカバリーになります。
また、毎回同じルートを高精度でトレースすると安心し切ってしまうため、いきなりルートを外れると致命的な事故につながるので油断は禁物。
なので、RTKのシステムが、どのようなタイミングでネットワークにアクセスしているのかわからない以上、安定しないiPhoneテザリングで運用するのは危険が伴うという事になります。

テザリングが切れないようにする方法を検索すると色々出てきますが、どの方法もあまり有効ではないため、常時接続の信頼性が高いアップリンクに接続するか、面倒でもD-RTK2モバイルステーションを運用する方が安心です。

RTK-FIX